05 — STORY
私も、コーヒーを
失ったひとりでした。
数年前、希少がんを患いました。その後、潰瘍性大腸炎にもなりました。 治療のなかで医師に言われたのは、「カフェインは控えてください」のひとことです。
私は深煎りの苦いコーヒーが好きでした。毎朝の一杯が、一日の始まりの合図でした。 それを失ってから、いくつもデカフェを試しました。 でも、どれを飲んでも「違う、これじゃない」。
病気になったからって、
なんで味まで、あきらめなきゃいけないんだ。
その悔しさが、この店の始まりです。 この店は、私が一人でやっています。 豆を選ぶのも、焙煎するのも、袋に詰めるのも、私です。 だからこそ一袋ずつ、注文をいただいてから焙煎し、 自分が胸を張れる豆だけを届けられます。
同じように、病気や妊娠でコーヒーをあきらめた方に。 「おかえりなさい」と言える一杯を、心を込めて。
店主じょうじ